南麻布の閑静な住宅街に建つコンパクトタイプの分譲マンション。北側接道のため、道路側から見える共用階段とEVシャフトの壁をいかにデザインするかが課題だった。大きなEV シャフトの壁は、色の貼り分けなどでデザインするのではなく、質感の異なる同色のタイルをイントレチャートのように方向を変えて貼り分けることにより、壁全体で上質感を表現した。また道路より引きのあるアプローチから、エントランス、ラウンジ、EVホール、共用の屋内廊下まで、“お出迎えのしつらえ”をテーマに、徐々にリラックスへと導くストーリーを持ったデザインとした。